| Ⅷ章 低レベル放射性同位元素の使用限度と問題点 Ⅷ‐４クラーク提案 ＩＣＲＰでは放射線防護体系に関する１９９０年勧告（Publ.60）の改訂作業を進めている。ＩＣＲＰ委員長のクラーク博士は新しい改訂内容をオーブンにして、広く意見を求めている。クラーク博士の新しい考えは被ばくした個人の健康に対するリスクが問題にならないものであれば、多くの人が被ばくしても全体のリスクは問題にしないと言う、これまで、考えられてきた社会全体のリスクを考える集団線量より個人線量に基礎をおいた新しい考えである。内容は表Ⅷ・３に示すようにレベルを６つに区分し、医療被ばくまでも一括に扱おうとするものである。まだ、いろいろと議論されていて、この通り勧告されるかどうかは今のところ判っていない。  |