　　Ⅸ章安全と安心

　Ⅸ．３文明の衰退
　
　　Ⅸ．３・２安定期
　現在は飽和社会である。そのため、見えるものに価値を見出した物質文明も終わりをつげ、見えない心に価値を見出す時代になってきた。左脳偏重社会から、左脳と右脳のバランスのとれた社会ヘ、物質至上主義より、精神性を重視した社会ヘ、征服型文明から、調和型の文明に向っている。
　社会が成熟し、進歩が飽和状態になれば、男性は方向性を見失い、夢がなくなり、自信を無くし、元気がなくなってしまう。ところが、左脳と右脳をパランスよく使う女性はどのような社会になっても順応出来る。左脳人間である男性は、一生懸命家族のために、社会のため、国のために働いてきた。そして、定年になれば、明日からする事がなく、時間を持て余して、元気がなくなり、死んでいく。男性は専門集団（社会）より離れた場合、何も出来ない。男性は連れ合いを亡くすと３年程度でなくなると言われている。女性は連れ合いを亡くせば平均１５年以上は長生きする。最近の社会情勢は退職金の全廃、失業率が戦後最高、家族の分散（核家族）のような社会状混の中で、会社中心の男性はやぶれかぶれになり、家族及ぴ国に対する忠誠心がなくなりつつある。これは、男性は左脳を中心に仕事をしてきた、左脳の働きが強いと、右脳の能力を引き出す事が難しくなる。老後のためにも、男性は常に右脳を鍛えておくように心掛けておくべきである。
　女性の７－８割は家族を一番大切に思っている。女性は人間関係で自分の価値を決める。女性はどのような状況になっても、その状況に適応して生きていく事が出来る。そのため、わが国の現在の女性は男性に比べて元気で博覧会に出かけたり、音楽会、ダンスパーティ、歌会、茶会等を催したりし、この世の春を謳歌している。これは、女性は左脳と右脳をバランスよく使う事が出来るため現状に則した生活をしている。

　　　　

　現在社会は男性中心より女性社会に向かっている。昔は女人禁制の所がたくさんあった。ところが、最近は始発及ぴ最終電車に女性専用の車両が出来た。女性専用の外来病院が全国に２０ケ所もある。また、女性専用のラウンジがある。百貨店に女性専用のフローアがあり、エステ、メークアップ、マッサージ、歯のホワイトニング、サロン、カフエ等も併設している。最近は男子禁制のピンク映画までが上映されている。