保物セミナー２００３へのメッセージ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　（社）日本アイソトープ協会会長吉川広之 　保物セミナー２００３が開かれるとのご案内の内容を見せて頂き、例年どおりすぱらしいものだと感心すると同時に、これまでの歩みも含めて心からの敬服と賞賛を含めて、ご祝辞を申し上げます。 「保健物理の歴史的変革」と題された今年のテーマのもとで、主として放射線防護体系における種々の考え方の変遷が、様々な角度から論ぜられることとなっており、そうそうたる演者の一覧を見せて頂くだけで、まことにこれは聞き逃せない講演や討議の数々だと誰しも思われるに違いない。 　時あたかも障害防止法大改正の日が刻一刻と近付きつつある時、この保物セミナーにおける放射線利用や安全管理に関わる専門家たちの真摯な取り組みとそれぞれの学識に裏付けられた放射線防護に関する意見は傾聴に値するものばかりに違いないし、それが実際の法制度等の防護体系に合理的に取り入れられることを願わずにはいられないのである。 　行政側の専門家や、ICRPの委員として新勧告にも深く関わっておられる専門家のご意見や情報提供もあることになっており、熱のこもった討議が大いに期待される。 　１１月後半の京都での２日間が、この期待に沿ったすぱらしいものになり、実り多いものとなることを信じております。あらためてこのセミナーの企画の中心である方々、とくに実行委員長辻本忠博士に対し、深い敬意と謝意を表させて頂き、アイソトープ協会からのメッセージとさせて頂きます。 （文責　栗原紀夫）