表紙・はじめに

序章放射線を正しく怖がろう

Ｉ章　放射線の特性
Ⅰ‐１放射線の本質
Ⅰ‐１・１粒子線
Ⅰ‐ｌ‐２電磁放射線
Ⅰ‐１・３ラジオアイソトープ
Ⅰ‐２放射線の生物作用は電離と励起の生成が原因
Ⅰ‐２・１高速荷電粒子のエネルギー付与
Ⅰ‐２・２Ｘ線、７線によるエネルギー付与
Ⅰ‐２・３中性子によるエネルギー付与
Ⅱ‐３放射線の線エネルギー付与と相対的生物効果比
Ⅱ‐３・１異なる放射線の生物効果の比較
Ⅱ‐３・２ＲＢＥとＬＥＴの関係
参考文献

Ⅱ章マウスを用いた放射線影響の研究
Ⅱ‐１Ｘ線の全身照射による末梢血球の変化と骨ずい死
Ⅱ‐２トリチウム水を飲み続けた場合の生体影響
Ⅱ‐２・１ｌトリチウム水を飲み続けた場合の骨ずい死
Ⅱ‐２・２トリチウム水を飲み続けた場合の胸腺リンパ腫の発生
Ⅱ‐２・３トリチウム水を飲み続けた場合の寿命への影響
Ⅱ‐２・４トリチウムβ線の相対的生物効果比ＲＢＥ
Ⅱ‐３放射線による生殖細胞の突然変異
Ⅱ‐３・ｌ特定遺伝子座に関する突然変異の検出法
Ⅱ‐３・２精原細胞のＸ‐γ線による突然変異
Ⅱ‐３・３精原細胞の核分裂中性子による突然変異
Ⅱ‐３・４卵母細胞の放射線による突然変異
Ⅱ‐４放射線による奇形発生の危険は低線量率照射では消失
Ⅱ‐４・１胎仔へのｘ線線量と胎内死亡率および奇形頻度の関係
Ⅱ‐４・２ｐ５３依存アポトーシスが放射線による奇形誘発を抑制
Ⅱ‐４・３γ線低線量率照射での奇形リスク抑制にはＰ５３遺伝子が不可欠
Ⅱ‐５低線量前照射による放射線障害の抑制効果
　　　細胞レベルでの適応応答
　　　マウス個体の放射線に対する適応応答
　　　参考文献

Ⅲ章　放射線の人体影響
Ⅲ・１　Y-12工場の核連鎖反応偶発による放射線被ばく後の急性症候群
Ⅲ・２原爆放射線の被ばくにともなう急性放射線症候群
Ⅲ・３中国における^６ｏＣｏγ線被ばくの人体影響
Ⅲ・４原爆とチェルノブイリ発電用原了炉事故による死傷者数の比較
Ⅲ・５ピキニ水爆放射性降下物の目本人漁夫への健康影響
Ⅲ・６長崎原爆からの放射性降下物被ばくによる自血球数の増加
Ⅲ・７チェルノブイリ放射性降下物^１３７Ｃｓの体内摂取量の経時変化
Ⅲ・８染色体異常頻度と放射線被ばく線量の関係
Ⅲ・９原爆放射線の胎児への影響
Ⅲ・１０チェルノブイリ放射能汚染によるパニックと真相
Ⅲ・１１チェルノブイリ事故の放射線曝露と健康影響
ｌ）甲状腺腫瘍
２）小児白血病
３）その他のがんと結論
　　参考文献

Ⅳ章　低線量放射線の健康影響の疫学的調査
Ⅳ‐１原爆放射線被ばく線量と腫瘍死亡頻度の関係
Ⅳ‐２原爆放射線被ばくの遺伝的影響
Ⅳ‐３核燃料再処理セラフィールド工場の近くに多発した白血病
Ⅳ‐４英国放射線科医１００年間のがん・その他による死亡率の調査
Ⅳ‐５米国原子力船修理造船工のγ線被ばくと死亡率の調査
Ⅳ‐６中国の高自然放射線地区と対照地区におけるがん死亡率の比較
Ⅳ‐７日本の原子力関連作業者に関する死亡率の疫学的調査
Ⅳ‐８ラドン曝露による肺がんリスクの疫学的調査
Ⅳ‐８・ｌウラン鉱山作業者のラドン曝露量と肺がん死亡の疫学的調査
Ⅳ‐８・２住居内ラドンによる肺がんリスクの患者対照研究による分析
Ⅳ‐８・３米国の住居内ラドンによる肺がんリスクの生態学的研究
Ⅳ‐８・４東ドイツにおける住居内ラドン濃度と肺がんリスクの関係
Ⅳ‐９ラドンの治療への利用
Ⅳ‐９・１バドガシュタインとガシュタインにおけるラドン治療
Ⅳ‐９・２フリーエンタブライズ鉱山におけるラドン浴の治癒例
Ⅳ‐１０低線量放射線健康影響の疫学的調査のまとめ
Ⅳ‐１１放射線に弱い“ナイミーへン症候群”患者のＤＮＡ修復不全
 ナイミーヘン遺伝病の特異的疾患と２本鎖ＤＮＡ切断修復不全の関連
小頭症はナイミーヘン患者に自然発生し、正常胎児に原爆被ぱく後に発生
２本鎖ＤＮＡ切断は自然発生と放射線誘発で微妙に違う
むすび　　－進化論的考察－
参考文献

Ⅴ章　放射線生物作用の分子機構

Ⅴ‐1放射線生物作用の連鎖修復過程
Ⅴ‐２放射線初期過程
Ⅴ‐３トリチウム核変換の生物効果
Ⅴ‐４放射線の標的としてのＤＮＡ
Ⅴ‐５放射線生物効果の修飾
Ⅴ‐５・１線量と線量率
　　参考文献

Ⅵ章　自然放射線と環境
Ⅵ‐ｌ自然放射線のレベルと自然放射能の分布
Ⅵ‐２土壌中に含まれる天然放射性核種の量
Ⅵ‐３外部放射線量の変動要因
参考支献

Ⅶ章　トリチウムの環境動態と人体影響
Ⅶ‐１トリチウムと核融合：燃料としてのトリチウム
Ⅶ‐２水と生物そしてトリチウム
Ⅶ‐３トリチウムの環境動態
Ⅶ‐３・１環境トリチウムの測り方
Ⅶ‐３・２環境トリチウムの起源と化学形
Ⅶ‐３・３環境トリチウムの分布
Ⅶ－３・４自由水形トリチウムと有機結合型トリチウム
Ⅶ－３・５大気から植物ヘ
 Ⅶ‐３・６大気から動物へ
Ⅶ‐３・７トリチウムの食物連鎖
Ⅶ‐３・８トリチウムの環境動態モデル
どのようにして人体に取り込まれるか
Ⅶ‐３・９トリチウムは環境中で濃縮されるか
トリチウムに生物濃縮はあるか
Ⅶ‐４トリチウムの被ばく線量評価と人体影響
Ⅶ‐４・１放射線被ばく：内部被ばくと外部被ばく
Ⅶ‐４・２トリチウムの体内動態
Ⅶ４・２・１モデルマウスでのトリチウム体内残留
 Ⅶ・４・２・２組織分布係数（TDF)
Ⅶ‐４・２・３マウスの実験で明らかになったこと
Ⅶ‐４・３トリチウムの体内動態モデル
Ⅶ‐４・３・１コンパートメントモデル
Ⅶ‐４・３・２年齢依存性を考慮したICRPの２コンパートメントモデル
Ⅶ‐４・３・３　３コンパートメントモデル
Ⅶ‐４・３・４　コンパートメントモデル
Ⅶ‐４・３・５　OBTの直接摂取を考慮した　３コンパートメントモデル
Ⅶ-４・３・６水代謝に関する標準日本人の想定条件
Ⅶ‐４・４食物中に含まれるトリチウム
Ⅶ‐４・５環境に放出されたトリチウムによる被ばく線量評価
参考文献

Ⅷ章　低レベル放射性同位元素の使用限度と問題点
Ⅷ-１はじめに
Ⅷ‐２国際放射線防護委員会（ＩＣＲＰ）における放射線防護の考え方
Ⅷ-３行為への放射線防護体系の適用
Ⅷ‐４クラーク提案
Ⅷ‐５安心レベル
Ⅷ‐６トリチウムの免除レベル
Ⅷ‐７天然トリチウムの分布は
参考文献

Ⅸ章　安心と安全
Ⅸ・１はじめに
Ⅸ・２墓礎編
Ⅸ・２・１脳の三重構造
Ⅸ・２・２左脳と右脳
Ⅸ・２・３男性と女性
Ⅸ・２・４人の記億
Ⅸ・２・５右脳の記憶
Ⅸ・３文明の衰退
Ⅸ・３・１発展期
Ⅸ・３・２安定期
Ⅸ・４安全と安心
Ⅸ・５安心科学アカデミーについて

参考資料
おわりに